Roku hutaba

「調剤ブランド」が生まれた背景

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1. 他と違う調剤薬局の仕事

最近では国の政策とも相まって、多くの調剤薬局で物販事業としてOTC商品の取扱いを積極的にするようになりましたが、 一般的に、調剤業務が主体の調剤薬局では、物販の為に充てられるスペースは限られており、陳列できる商品にも制約がかかって来ます。

お客様も調剤薬局はお薬を受取る所と思っていますので、商品だけを目当てで買いに行くと云う発想は出て来ません。

売上至上主義の世界で競い合う一般市場に対し、調剤薬局は処方箋を扱う調剤業務が基本ですから、 出来るならば販売業として要求される過剰な売込行為とは無縁でありたいと考えるのが普通でした。 ですから物販事業を新しい業務として加えられた時に、現場ではOTC販売をお客様へのサービス業務として捉える事には抵抗があり、 中々受け入れて貰えず、とにかく調剤薬局への商品販売の導入は難しいものがありました。

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2. 「紹介したい」自然な気持ち。

では、調剤薬局での物販は無理なのでしょうか?

実は、調剤薬局には他の一般市場にない良いイメージや利点があります。
一つには、調剤薬局が国の法律が関与し認められている公共の医療提供施設であり、国家資格の専門知識を持つ薬剤師さんに対する信頼感です。
また、調剤薬局の待合室はお客様との距離がとても近いので、商品紹介をするにはかえって有利でもあるのです。

自分が気に入っている商品の紹介をする事が、コミュニケーションのきっかけとなり、「良いものを良い人に紹介したい」という自然な感情が、 お客様との距離を縮め、信頼の場を広げますから、結果が、販売につながるかどうかを置いても次の来店に繋がります。

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3. 「調剤ブランド」の必要性

しかし、他の一般市場と同じ世界の土俵で、商品の品揃え等の販売行為を競い合っても、何処でも買える様なものでは相手になり得ませんから「買えるのは調剤薬局だけ」という違いはとても重要です。

例え、同じ様な物であっても、他所では買えない独自の顔を持ち、「他で探したけど無いから」と処方箋が無くてもわざわざ来店して頂ける様な特別感が欲しいのです。
そこで、信公は調剤薬局らしさの品揃えにつながる様な商品作りをしてくれるメーカーとして、大量消費だけを目的とせず希少性があり、 商品の良さを分かって貰える人に紹介したいという熱い思いの製造メーカーさんを探し、 一緒に、調剤薬局にだけ紹介する「調剤ブランド」として商品を開発し、そのブランドをイメージする象徴として信公の「六双葉マーク」に託しました。

調剤薬局が、他の一般市場との差別化を図り、生き残って行く為には、調剤薬局だけの世界を構築し他との無意味な競争を避け、独自の商品群を育成していく必要があると考えたのです。

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4. 「商品構成」の重要性

事業として物販を見た時には、最初からハンデを背負う調剤薬局ですので、一般市場とは違う世界観が必要となりますが、 その際に重要なのが「商品構成」の考え方で、調剤薬局としての特徴的な品揃えをする事で諸々のハンデを気にすることなく商品紹介が出来るようになります。

ただ、調剤薬局が信頼の場ではあっても、窮屈で、硬さだけが目立つ近寄り難いイメージが強く出過ぎてはは困りますので、 余り、医薬品や健康といった意識に縛られ過ぎずに、「このお店には良いものがある」ということを分かって貰えれば良いと考え、 ただ「良いものを良い人へ」紹介することに焦点を当てることで、かかりつけ薬局の場づくりとしての楽しい「商品構成」が出来ます。
また、商品は個々に特性を持っていて、【定番】や【挑戦】といった構成要素に分ける事で、 個々の特性を生かした扱いが可能になり、それ等がバランス良く商品紹介がされているお店は売る側も買う側も楽しい、 コミュニケーションツールとして、とても存在感のある売場となります。

そして、その商品構成を実現させる為には、「調剤薬局限定」の商品が必須と云う事になります。

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